およそ3歳児の色の理解
3歳頃は、色の名前がどのくらいわかるのでしょうか?
個人差はありますが一般的には、
3歳頃には「赤・青・黄・緑」など基本的な色を4色くらい言うことができます。
これは「赤・青・黄・緑」の4つの組み合わせを絶対に言えないといけないわけではなくて、
3歳頃には色と色の名前が一致し始め、そのレパートリーが4つ前後になるという意味です。
色名の理解の発達
赤色を見ると赤色に見え、青色を見ると青色に見える。
こういった色覚の発達は、比較的早期から見られます。
しかしながら赤色を見て「あか」と言葉で言えるかどうかは、視覚の発達だけでなく言葉の発達が必要です。
子供の発達を見る検査である、認知・言語促進プログラム(NCプログラム)や遠城寺式乳幼児分析的発達検査によると、
色の名前を4色程度言えるのは3歳頃であることが示唆されています。
色の理解と発達の経過
個人差はありますが発達の傾向としては、
子供はおよそ2歳頃に色の名前が1~2種類くらいわかりはじめます。
そして
3歳頃には4色くらいの色の名前を言えるようになってきます。
その後「赤」や「青」だけでなく、「水色」といった中間の色も言葉で言い分けることができるようになり、
4歳台では10色くらいの色の名前を言えるようになってきます。
いずれにせよ、3歳前後が色の名前の理解としてはポイントとなる時期であることがわかりますね。
おわりに
例えば車は走る音から「ブーブー」、
猫は鳴き声から「ニャンニャン」。
これらは対象を連想する言葉であり、比較的覚えやすいですよね。
一方で、赤色をなぜ「あか」と呼称するのか。
これは単に「そう決まっている」だけで、そこに連想させるような理由はありません。
こういう、対象と関連性のない名称は覚えにくいものです。
特に、「色」というのは抽象的な概念です。
他の名詞と異なり、色の名前を覚えることが苦手なお子さんはけっこういたりします。
色の名前の理解は発達の指標の1つですが、それだけで全体の発達を語ることはできません。
あくまで目安程度に。
全体の発達が気になる場合は専門家に全体の発達を見てもらうことがおすすめです。
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