阿部寛さん主演の連続ドラマ、「結婚できない男」から空気の読み方やコミュニケーションの取り方を学びます。
今日は第8話「犬がキライで悪いか!!」を題材に。
第8話「犬がキライで悪いか!!」のあらすじ
みちるの入院に伴い、愛犬である「ケン」を誰かが預かることに。
マンションでは犬が飼えないという事情の人が多いため、巡り巡って桑野が預かることに。
初めは嫌々だった桑野だが、次第にケンに愛着が湧いていく。
恋人以外の異性の力になる英治
一旦はケンを英治が預かることに。
そのことに沙織は不満な様子。
ケンを英治が預かることは、浮気でもなんでもありません。
けれど、恋人がいるのに他の異性のペットを預かることに嫉妬を覚えるのも人間の心理ではあります。
沙織からすれば、自分の彼氏(英治)が他の女性(みちる)にいいように使われているとも感じますし、
自分の彼氏でもないのに、親密な頼みごとをしてくるみちるに不信感が生まれています。
沙織は英治とみちる双方に不満があるようですね。
恋人の社交性に不満を持つことは、恋愛にてよく起こりがちです。
これは本人の性格によるところもありますが、
もう1つは人間関係の認識の違いが原因だったりします。
沙織とみちるは仲の良さは、英治とみちるの仲の良さほどではないわけです。
英治とみちるのとっては恋人でなくても困ったときは(愛犬を預けるくらい)助けることが自然なくらいの仲ですが、沙織とってはみちるはそこまでの関係性ではまだないわけです。
半分冗談の冷たい言い方
いろいろあって桑野しかケンを預かる人がいなくて、なんとか桑野に頼む英治と早坂。
どうしても拒否する桑野に対し、
「二度と私のところに診察に来ないでくださいね」
という早坂。
文面だけだとなかなか冷たい口調ですが、実際は半分冗談が交じっていますね。
実際、犬を預からなかっただけで、病院での診察を拒否することはできないでしょう。
しかし、
桑野のように言葉の裏の意味ではなく、表面の言葉自体で論理的に話すタイプの人間には、こういったかけひきは有効にはたらくことが多いです。
むしろ、このくらい言わないと偏屈な人に意見を通すことは難しかったりします。
実際、桑野は早坂に負けて嫌々ながらケンを預かることになります。
ケンに愛着が湧く桑野
ケンを飼う中で、桑野はだんだんと愛着が湧いてきます。
ケンを可愛がるみちるにはじめは理解を示さなかった桑野ですが、自分で経験する中で同じように愛着を持っていくわけです。
実際に経験をしていなくても、仮にその経験をしたら自分の感情がどのように変化するかということを予想できるのは大切なことです。
この感情の予想ができていたら、
桑野も普段、ケンを可愛がるみちるを批判したりはしなかったかもしれません。