吃音の解説

吃音の支援(療育)において情報提供書の作成は大切である

公開日:2022年3月15日


 
 

吃音に関する情報提供書

 吃音の支援において、小学校から中学校など大きく環境が変わるときは担任の先生へ情報提供をしっかり行うことが大切です。

 吃音は治療法が確立されておらず、「治す」ことは一般的に困難です。
 そんな吃音について専門家ができることの1つが、吃音を知らない人にその子のこと・吃音のことを理解してもらえるよう情報提供することです。

 
 
 

解説

小学校と中学校のギャップ

 吃音だからというわけではありませんが、中学1年生になると不登校やいじめの件数が前年に比して増える傾向にあります。
 やはり環境が大きく変わるがゆえのギャップがあるのでしょう。

 このような急激な環境変化を少しでもなだらかにする上で、小学校と中学校が連携をとり情報を共有することは大切です。

 吃音のようなデリケートな疾患を持つ子ならなおさらでしょう。

 このため、対象の子が小学校から中学校に上がるとき、中学校の担任の先生にきちんと情報を提供することは専門家・支援者にとって大切な業務の1つと言えます。

 
 

保育園から小学校のギャップ

 保育園から小学校に上がる時期、つまり就学の時期も情報共有は大切でしょう。

 吃音の多くは2~4歳頃に発症し、その後4年ほどで7割の子が自然回復するという傾向があります。
 このため、4歳で発症した子については就学直前の6歳頃ではまだ自然回復するか否かの判断が微妙な時期で、予後予測が難しいところかと思います。
 
 これが例えば発症から4年以上経ち、吃音がおそらく長期化することが予想できる小学校6年生であれば予後予測や対応も幾分考えやすいかもしれません。
 このように、就学直前の子の場合はこういった微妙なニュアンスの難しさがあり、これらを含めた情報共有が必要です。

 また幼児期と就学後の大きな変化として、音読などが始まることが挙げられます。
 これが吃音のある人の大きな負担となります。

 専門家・保護者・教師・本人にて、

 吃音をからかわれたときの対処
 音読の際の対応

について話しておくことは大切です。

 
 
 

補足記事

 
 
 

参考資料

『吃音』(ICD-10)2018年7月15日検索

『吃音症の遺伝学』(日本小児耳鼻咽喉科学会)2021年11月20日検索

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