一人で頭(髪)を洗えるのはいつから?
子供が入浴の際に一人で頭を洗うことができるのは5~6歳頃からと考えられます。
もちろん子供によって個人差はあるでしょう。
また一人で頭を洗う機会・経験がどれくらいあるかという家庭環境の差によっても変わってくるでしょう。
いずれにせよ保育園・幼稚園の年長、あるいは小学校1年生くらいには頭を一人で洗う練習をしてもいいかもしれません。
解説
入浴と子供の発達
子供の発達を見る質問紙に、KIDS乳幼児発達スケールというものがあります。
子供の発達を言語や運動、生活やコミュニケーションなど分野ごとに幅広く見ることができる質問紙の1つです。
これによると子供が自分である程度頭を洗うことは5歳8か月頃の発達に位置付けられています。(シャンプーハットの使用も含みます)
その他、生活習慣に着目した項目が豊富なS-M社会生活能力検査、子供の発達のに関する評価・訓練プログラムであるポーテージ早期教育プログラムなどでも一人で頭を洗うことは5歳頃ないし6歳頃からの生活習慣に位置付けられています。
このように、定型発達においては、また一般的な家庭環境であれば頭を自分で洗う行為は6歳頃からある程度形になっていくことが予想されます。
頭を洗う生活動作
自分で頭を洗うには、見ることができない自分の頭部を手探りで過不足なく洗う器用さ、お湯やシャンプーが顔にかかることを怖がらない感覚がポイントになるでしょう。
これも個人差がありますが、3歳頃には頭からお湯をかけてもある程度対応できるようになっていくと考えられます。(お湯が顔にかからないようにする、シャンプーハットを使用するなどの配慮を含みます)
大人が洗ってあげながら少しずつ頭にお湯がかかることに慣れていき、6歳頃には自分で頭を洗ったりお湯をかけることに慣れていくのが経過と考えられるでしょう。
親子でお風呂に入るのは何歳まで?
参考資料
『遠城寺式乳幼児分析的発達検査法について』(認知神経科学会)2023年3月18日閲覧