国試の勉強はいつから?
国家試験の受験勉強は最終学年の臨床実習を終えた秋頃から本格的に始まります。
理学療法士(PT)・作業療法士(OT)・言語聴覚士(ST)。
これらリハビリ資格は長期の臨床実習があり、実習期間中は国試の勉強を行う時間的余裕がなかなかないものです。
また、実習開始時点で学力が国試合格ラインに達していない学生も少なくありません。
実習前の時点では合格レベルの学力がなくても試験で赤点をとらないレベルであればその後の勉強次第で十分本番の合格は望めるでしょう。
そして実習が終わった秋~冬が受験勉強の本番であり、自己管理能力と計画性がものを言います。
解説
実習までの期間
多くの学生は実習中は実習のことで手一杯で、国試の勉強をする精神的・時間的余裕がありません。
しかしながら実習を受けていると言うことは、それまでの定期テストをパスし進級できているということでもあります。
これはつまり理学療法士(PT)・作業療法士(OT)・言語聴覚士(ST)の座学における知識はすでに学習済みであるということです。
基礎的な勉強は終わっているので、たとえ模試で点数がとれなくても答えを見たり説明を聞けば「ああ、そういうことか」と理解できる段階まではきている時期です。
PT・OT・STの学生にとって最終学年の秋以降は、これまで勉強してきた各分野を国家試験に向けて整理していく時期です。
新しいことを覚えるとか知らない知識を得るという時期ではなく、「習ったけど覚えてないこと」を覚え直す時期です。
実習が終わった時点
最終学年は大学なら4年生、専門学校なら3年生に相当します。
実習が終わったあと模試を受けて、「初めて聞くような問題」があると感じたら、その人は少しペースアップして勉強しないといけないかもしれません。
逆に、問題に正解できなくても「ああ、そういえば習った気がする」と学習が頭の中に残っているのであれば、その人は手堅く復習を行っていきましょう。
いずれにせよ、
国家試験の前にほぼ同じ難易度の卒業試験(卒試)がありますから、それまでに合格ラインを出せる学力レベルにもっていきます。