3歳児の発達

【小児発達】およそ3歳の言葉の理解の発達

公開日:2018年4月17日

およそ3歳のお子さんの言語理解面の発達の目安をピックアップ。

言語理解とはすなわち「聞いてわかること」
言葉の力は大きく「聞く」「話す」がありますが、その「聞く」ほうです。
 
 

 
 
 

色の名前の理解

「赤色はどれ?」などと聞くと正しい色を指さしてくれます。

とはいってもたくさんの色というわけではありません。
個人差はありますが、赤・青・黄・緑などで合計4色前後。
 
 
 

体の名前の理解

「頭はどこ?」などと聞くと自分の正しい体の部分を指さしてくれます。

頭、手、口、目など簡単なもの。
肩、爪、眉毛などちょっと難しいもの。
いろいろ含めて10か所位のレパートリー。
 
 
 

高低概念の理解

「大きい・小さい」といった大小概念や「長い・短い」といった長短概念は早い子だと2歳くらいで身に着きます。

3歳になるとちょっと飛躍して「高い・低い」といった高低概念がわかるようになってきます。

「高いのどっち?」と聞くと正しい方を指させるということです。
お子さんが「大きい・小さい」と混同していないか見極めが大切。
 
 
 

複数指示の理解の芽生え

「○○と△△取ってきて」といった一度に複数の内容がある指示を理解できるようになるのも3歳頃。
しかしあくまで芽生えである100発100中というわけではないでしょう。

「~をしてから~」といった順の指示も理解しはじめます。
ただし「~の前に~をしておいて」といった前後関係が聞いた順と逆になる文法理解はまだ難しいです。
 
 
 

カテゴリー概念の芽生え

「りんご」は「くだもの」であり、「ピーマン」は「野菜」です。
「車」は乗り物であり、「猫」は動物です。

そういったカテゴリーの概念が芽生え始めるのも3歳頃です。
 
 
 

3語からなる言葉の理解

「大きいアンパンマンのシール」
「大きいバイキンマンのシール」
「大きいアンパンマンの絵本」
「大きいバイキンマンの絵本」
「小さいアンパンマンのシール」
「小さいバイキンマンのシール」
「小さいアンパンマンの絵本」
「小さいバイキンマンの絵本」
これらがあったら、言った物を取ってくれます。

「大きい・小さい」「アンパンマン・バイキンマン」「シール・絵本」
このように、2種類ずつの言葉を使って3つで構成される言葉を作ると8種類のレパートリーがあります。

この3つで構成される言葉は3語連鎖ともいわれます。

3語連鎖が聞いてわかるのも3歳頃です。
 
 
 

おわりに

子供の発達には個人差があるのであくまで目安と捉えてもらえれば幸いです。

小児発達について興味がある方は発達検査などを知るといいかもしれません。

補足記事:遠城寺式乳幼児分析的発達検査とは?

その他の検査はこちら。
 
 
 

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