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PVT-R(絵画語い発達検査)とは?
PVT-Rは、子供の語彙力を評価する簡易的な言語検査です。
「PVT-R」の読み方はそのままピーブイティーアールと読みます。
日本語では「絵画語い発達検査」と言います。
PVT-Rは、旧来の語彙検査であるPVTの改定版です。
解説
PVT-Rの意義
語彙には理解語彙と表出語彙があります。
理解語彙とは、どれだけ言葉を知っているか・わかっているかという側面の語彙です。
表出語彙とは、どれだけしゃべることができるか、表現できるかという側面の語彙です。
PVT-Rは理解語彙、つまりどれだけわかっているかという語彙を検査します。
対象年齢
PVT-Rの対象年齢は3歳0カ月~12歳3カ月までとなっています。
幼児(幼稚園・保育園)から小学生まで比較的幅広い年齢で実施できる検査となっています。
所要時間
PVT-Rは上限・下限があり、年齢やどのくらい解答できるかで問題数が変わります。
しかしながら、おおむね10~15分程度で実施が可能でしょう。
このためPVT-Rは、比較的短時間で簡易に行えるスクリーニング検査と言えます。
検査の内容や実施方法
子供は4択の絵の中から検査者が言ったものはどれか指さしで選んでもらいます。
問題の内容はここでは伏せますが、例えて言うと「りんご」「犬」「車」「鉛筆」の絵があって「りんごはどれ?」と聞かれるような形式です。
また、聞かれる言葉はその物の名詞だけではありません。
これも実際の問題は伏せますが、「書くってどれ?」「食べ物はどれ?」「タイヤはどれ?」などその物に関連する動詞や含まれる物の名前なども聞かれます。
PVT-Rは簡単な問題から難しい問題へと難易度があがっていく方式です。
検査の難易度
PVT-Rは子供に絵を提示しながら問題を出していきます。
問題の内容は記録用紙にも書いてあるので丸暗記する必要はありません。
PVT-Rは実施しやすい検査です。
結果の算出も計算表を見ながら丁寧に行えば比較的簡単に行えます。
子供の発達状況を評価する上で、PVT-Rは行いやすい検査と言えるでしょう。
検査結果からわかること
PVT-Rを行うと、その子の語彙年齢と評価点がわかります。
語彙年齢は言葉をどれだけ知っているかという目安が年齢で出ます。
PVT-Rの場合、語彙年齢が「○○歳○○か月」と年と月単位で出ます。
評価点とは偏差値の一種ととらえていいでしょう。
例えば5歳の子の語彙年齢が検査の結果4歳2か月だったとします。
この子の語彙年齢があまり高くないことはわかると思います。
しかしこの子の語彙力が「個人差の範囲で少し苦手」程度なのか、「支援が必要な明らかな遅れ」なのかは語彙年齢だけでは判断が難しいと思います。
その子の発達が「個人差の範囲」なのか「明らかな遅れ」なのか評価するには、定型発達の集団と比較した相対的な位置を見る必要があります。
この際に必要なのが評価点です。
PVT-Rのメリット
先述の通り、PVT-Rは4択の絵の中から指さしで選んでもらう方式です。
そのため発話がまったくなくても検査を行えます。
年齢基準を満たし、絵の選択をある程度行える子であれば発話がなくても実施できます。
また指さしや絵の選択さえできれば実施可能なので、(例えば筆記のような)複雑な手の動きを必要としません。
そう考えると身体障害を合併している子にも実施しやすい検査と言えます。
つまり場面緘黙の子や脳性麻痺の子などの言語面の評価にもPVT-Rは活用できるでしょう。
PVT-Rの価格
PVT-Rは検査用の図版、記入用の記録用紙(30枚くらいのセット)、結果算出のためのマニュアルをあわせて2万5千円くらいとなっています。
結果の解釈
以上を踏まえ、次のページで標準偏差やPVT-Rの結果の解釈について見ていきます。
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