国家試験

PT・OT・STの国試を最小限の勉強で受かる勉強法

公開日:2017年12月17日

理学療法士(PT)、作業療法士(OT)、言語聴覚士(ST)は国家資格を持つリハビリ職です。
当然、国家試験に受からないとこれらの仕事はできないわけです。

大学なら4年、専門学校なら3年間勉強しても、試験に受からなければ就職もままならない。
なかなかリスキーです。
PT・OT・STにとって国家試験合格は絶対にはずせなわけです。

今日は効率の良い勉強方法についてです。
 
 
 

まずは1冊の教科書を読み込む

 
PT・OT・ST、いずれにおいても国家試験の出題範囲を広く浅く網羅した1冊の教科書があるものです。
この1冊の教科書を熟読しマスターする。これが大切です。

どんな受験でも言えることですが、いろんな参考書・問題集に手を出すと結局時間が足りなくてどれも中途半端になってしまいます。
中途半端になるということは応用が効かないということ。
いろんな参考書に手を出すより、まずは1冊の教科書を読み込んだほうが頭に入るものです。
 
 
 

書き込む

 
教科書には直接書き込むのがおすすめ。
理由は記憶の残りやすいから。

なんでもそうですが、記憶は多方面から入力したほうが覚えやすい。
「読む」という記憶だけより、「書く」という記憶もあるほうが覚えやすい。

また、付箋などに書き込んでそれを教科書に貼る方法はあまりおすすめできません。直接教科書に書いた方がよい。

なぜなら付箋は貼る場所を変えることができてしまうから。
書き込んだ場所や書き込んだ内容があとから変更できないような書き方の方が記憶に残ります。

なぜなのか?
人は記憶の内容は忘れても、記憶と記憶の時系列は案外覚えているものだからです。

例えばある人がディズニーランドとユニバーサルスタジオに行ったことがあるとします。
それぞれの細かい内容やいつ行ったかは忘れても、どちらに先に行ったかはけっこう覚えているものなのです。

暗記は時系列にからめて覚えるのが効率的。
そのためにも教科書の書き込みは直接行って、時系列を固定しましょう。

もし書いたことを修正したいときは、上から線を引いて隣に書き足せばいい。
そのほうが忘れません。
 
 
 

音読してボイスレコーダーに録音する

 
暗記したい部分や国試に出そうな教科書のページを音読し、それをボイスレコーダーに録音するのもおすすめの勉強法です。
スマホのアプリなどでボイスレコーダーは簡単に手に入るのでやりやすい方法でもあります。

なぜこの方法が効果的なのかというと3つ理由があって、

1つは先ほどあった記憶の入力の多様化
教科書を読むというのは視覚情報にあたります。
一方で録音した音読内容を聞くことは聴覚情報になります。
情報の形式がいろいろあるほうが印象に残る確率は高い。

2つ目は、自分の声は違和感があるから
自分の声は脳内で振動するので、自分で聞いている声と実際の声は違うものです。
そのため録音した自分の声は普段自分が発している声と違う印象になるはず。
人によってはこのギャップから録音した自分の声を聞くことがあまり好きではない人もいるでしょう。
この嫌悪感がポイントで、普段聞かないような違和感のある声で教科書の内容を聞くことで、妙に頭に残ってしまうのです。

3つ目は何かをしながらできるから
録音しておけば、例えば家事をしながら勉強ができるわけです。
 
 
 

過去問を解く

 
問題集はいろいろありますが、やっぱり一番効果的なのは過去問でしょう。
過去問をマスターできれば国家試験は合格圏内。

ちなみにここで言う「マスター」とは単に過去問で合格点を出せることではありません。
過去問は解こうと思えば何回もできるので、暗記してしてしまう可能性がある。

過去問をマスターするとは各問題の理屈を理解しなぜ正解か腑に落ちることです。
そして過去問をもう一度解いたとき、その理論で正解を導き出せることです。

過去問は5~10年分くらいは解いておきたいものです。
 
 
 

まとめ

 
国家試験に効率良く合格するためには、
・試験範囲を網羅した1冊の教科書
・過去問10年分

このあたりが基本の道具になります。

これらを理屈も含め理解しながら勉強していきます。

勉強は「読む」「書く」「聞く」など多角的な情報入力で行っていきます。
そのほうが忘れにくいからです。

場合によっては「部屋を歩きながら教科書を読む」、「踊りながら声に出す」など体の運動も加えてもいいでしょう。
 
 
 
 
 
 
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