【目次】 [close]
子供は何歳くらいで会話ができるようになるのか?
子供は何歳くらいで会話ができるようになるのでしょう?
個人差はありますが、
それなりの形になってくるのは3歳半ば以降。
質もある程度伴ってくるのは5~6歳以降です。
子供の会話の発達
子供は生後、いろいろな音を出しながら発音を学び、
1歳頃に意味のある単語を話し始めます。
2歳頃には「まんまたべる」などの2語文が出ます。
3歳半ば頃にはだいぶん会話が成り立ちます。
子供同士でもそこそこ話せるようになってきます。
しかし3~4歳頃というのはそれなりに文章は話せるものの、会話の質としてはまだまだ不完全です。
動詞や形容詞もわからないものが多いですし、時系列も曖昧です。
やはり手ごたえのある会話ができるようになるのは5~6歳以降でしょう。
5~6歳以降になると会話も質が伴ってきます。
順を追った説明や「○○だから△△」といった論理的な説明も簡単なものならできはじめます。
以下に、3歳頃の会話と6歳頃の会話のイメージをまとめます。
子供の会話のイメージ
3歳頃の会話のイメージ
・子供同士でも会話が成立し始める。
・「わたしはね~」「ぼくはね~」
など自分を代名詞で表現でき始める。
・知っていることをお母さんに教えてくれる
・「今日は保育園で何してきたの?」
といった質問に答えることはできるが、詳細には難しい。
・替え歌を作って遊んだりする
6歳頃の会話のイメージ
・今日の日付や自分の誕生日がわかる
・曜日感覚がついてくる
・ルールの本質がわかってくる
例:はさみを渡すときに刃を向けてはいけないのは、「先生にそう言われたから」ではなく、刃で相手が怪我をしてしまうかもしれないから。
・「ご飯の前にお母さんと公園で遊ぶ。けれどもしもその日雨だったら家でお絵描きをする」といった前後関係や状況によって変わる予定を把握できる
子供との会話で気をつけること
相手が大人か子供で異なる
子供の会話というのは、大人と子供同士では異なります。
例えば親には「○○ちゃんはねぇ」と自分のことを名前で呼んでいても、友達には「私はね」と言っていたりします。
子供の成長を見るには大人との会話・子供同士の会話の両方を見ることが大切です。
子供は雰囲気で言葉の意味を察する
先ほどの会話のイメージを見るとわかる通り、
出来事の時系列を把握できるのは5~6歳以降です。
私達は普段何気なく、「昨日は~」「明日は~」とか「○○の前に△△してね」など時系列を意識した表現を使いがちです。
しかし、子供は意外とわかっていないことが多い。
子供は雰囲気で言葉の意味を察することが多いので、言葉としてはわかっていないのに親はわかっているつもりになってしまいがちです。
子供には「これくらいならわかるかな?」と思うレベルをもう一段下げて伝えるくらいがしっかり理解してもらえる場合があります。
おわりに
子供の発達には個人差があります。
ペースも様々で、1つの目安でその子のことを語ることはできないものです。
あくまで参考程度に、その子自身のペースを大切にしてあげましょう。
その他の記事
参考資料
『遠城寺式乳幼児分析的発達検査法について』(認知神経科学会)2023年3月18日閲覧