ドラマをソーシャルスキルの教材にしてみる
社会的スキルを磨きたいときに、空気の読み方を学ぶのは重要です。
空気の読み方を学ぶには、具体的な例を挙げながら考えるのが効果的です。
ドラマや漫画でコミュニケーションスキルを学ぶことも1つの方法です。
普段は目に見えない・連想しにくい人の心情や場の空気が、ドラマや漫画はわかりやすく文字やシーンになっています。
「結婚できない男」とは2006年に放送された阿部寛さん主演の連続ドラマです。
主人公である桑野信介の空気の読めなさ・コミュニケーションの苦手さが非常に絶妙で、ソーシャルスキルを学ぶ教材としてはうってつけです。
以下、各話を題材に空気の読み方を勉強していきます。
第1話「一人が好きで悪いか!!」
人との会話においては知識を披露したり正当性を主張することよりも、相手との会話を互いが受容し合う関係が好ましいです。
パーティーで女性が「スパゲッティー」を勧めるシーンがあるのですが、主人公の桑野信介は「スパゲッティーニ」という名称が正確であることをわざわざ指摘して場が気まずくなってしまいます。
もっと詳しく:ドラマ「結婚できない男」から空気の読み方を学ぶ①
第2話「好きなものを食って悪いか!!」
女性に対して、年齢のことを言うのはタブーです。
また、その言葉が相手にどのように受け取られるかは相手との関係性によります。
冗談で言ったつもりでも、相手にとっては冗談で済まないことは多々あります。
もっと詳しく:ドラマ「結婚できない男」から空気の読み方を学ぶ②
第3話「好きにお金を使って悪いか!!」
相手に親切にする照れくささや、気にせず好意を受け取ってほしいという相手への気遣いは誰しも思い当たるところがあります。
しかし、
照れくささや配慮を隠そうとしすぎると、相手に冷たい印象を与えてしまい誤解のもとになります。
自分の気持ちを上手に伝えることは、大切なコミュニケーションスキルの1つです。
もっと詳しく:ドラマ「結婚できない男」から空気の読み方を学ぶ③
まとめ
最終話で早坂は桑野に
「私達の会話って、キャッチボールじゃなくてドッジボールばっかりだった気がします。相手に当てて終わり。私は、キャッチボールがしてみたいです。あなたと」
と言います。
相手に言葉を投げかけることはそんなに難しいことではありません。
けれど、相手が取りやすいボール、投げ返しやすいボールを投げることは難しかったりします。
会話やコミュニケーションはキャッチボールであるという表現は、昔からある表現ですが、
やはりドッジボールではなくキャッチボールでコミュニケーションをするというのは重要な教訓です。