10まで数えることができるのは何歳から?
子供が1~10までの数を数えることができるのは何歳頃からなのでしょう?
例えばお菓子が複数あって、
「5個ちょうだい」
「8個ちょうだい」
などと大人が言うと、その個数を取ることができる。
個人差はありますが、
10までの数を数えることができるのは4歳前後です。
子供の10までの数概念の発達
遠城寺式乳幼児分析的発達検査、
KIDS乳幼児発達スケール、
ポーテージ早期教育プログラム
など各種発達検査を参考にすると、
10まで数えることができる数概念は4歳前後に獲得されることがわかります。
10までの数概念についての解説
子供の発達には順序や段階があります。
数概念についても急に10までの数がわかるのではなく、その過程には段階があります。
数概念の最初の入り口は、「多い・少ない」といった多少の概念の理解になります。
具体的に何個かは置いておいて、目の前の物のうちどちらが「多い」のか「少ない」のかがわかる段階です。
その後に押さえておきたいのが「分配」になります。
例えば3人の人がいて、お菓子が3個あるとします。
このお菓子を配る場合、お菓子を1人1個ずつ配ることになります。
この一対一の対応が数を数える上では必要になります。
多少の概念や分配の概念が可能になってくると、次の段階として1~3個の物を数えることができ始めます。
こうして数えるという行為が始まり、
次の段階として1~5まで数えるに至ります。
その後に扱う数が大きくなり、1~10まで数えることができるようになります。
いずれのステップも一定のペースではなく個人差があります。
目安としてはやはり「1~3数える」までに至るのが比較的時間を要するかと思います。
一方、5まで数えられるならば、次の10まで数えることができるステップは比較的短い期間で到達するでしょう。
おわりに
子供の発達には個人差がありますから、
あくまで目安として捉えてもらえれば幸いです。
実生活ではその子自身のペースを大切にしてあげましょう。
10までの数を数えることができるようになるのは4歳頃で、この頃になると生活の中で数字を絡めた会話ができ始めます。
例えば「9時に寝る」「3時におやつを食べる」などです。
実際に時計を読むことができるのはもう少し先ですが、次第に数字や時間という概念に芽生えが見える時期ではあります。
参考資料
『遠城寺式乳幼児分析的発達検査法について』(認知神経科学会)2023年3月18日閲覧